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第5章

人間の絆こそ心のエネルギー

──美しき情の世界──

隣人に思いをはせる優しさ

孤独死をした隣人に何日も気がつかず、死臭を発してやっと死亡しているのに気がついたなどという事件は、決して珍しいことではありません。

高齢化社会を迎え孤独死をする人が急増しています。このような隣人の死に気づかないというような寒々とした現象は、ここ20年(本書初版当時)くらいでめっきり増えてきました。

地方や東京の下町などでは、戦後も町内会の機能ははたらいていて、どこにだれそれが住んでいて、子どもは何人、年寄りを入れて6人家族だなどという情報は共有していました。

「どこそこのだれがしばらく顔を見せていないが、病気になっていないだろうか?」

人々は隣人のことを気にかけていて、近所のだれかが様子を見にいくという細やかな人情がありました。

私は、隣に住む人にもう少し関心と優しさをもつことを提言したいと思います。あなたのそばに人が住んでいるのです。そのことを心にかけてほしいのです。その人は孤独かもしれません。

もしかすると、あなた自身も孤独かもしれません。人間はみな一人なのです。人間はだれもがさびしいのです。だから、お互いに慰めあい励ましあわなければならないのです。隣人に対して、あなたの優しい心を向けてほしいのです。

《 目次 》
◆第1章 悔恨と懺悔の日々
 ──天が与えた私への試練──
◆第2章 絶望からの再起
 ──自らの役割を果たすために──
◆第3章 それでも「天の声」は聞こえた
 ──反省のなかの裁判レポート──
◆第4章 人がよろこぶ行為は自分のよろこびとなる
 ──他人の痛みは自分の痛み──
◆第5章 人間の絆こそ心のエネルギー
 ──美しき情の世界──
◆第6章 使命感をもって生きる!
 ──私の考える人類救済──