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第七章 超宗

【6】

ここにいう、あたりまえとは、自然の法則に沿った生き方のことだ。常識や道徳、倫理といった人為によるものではない。「天意」のままに、一人ひとりが人生を送ることが、あたりまえの生活であり、救済なのである。

ずいぶん昔の話であるが、ふとテレビをつけると、日本医師会の武見太郎会長(当時)がインタビューに答えていた。

「先生、名医は、どういう環境で生まれるのですか」

それに答えて、武見会長は、このようなことを言った。

「普通のあたりまえの家庭で、ちゃんと育った子です」

いまでも、あの瞬間の感激を思いだす。「天意」とまったく同じ回答だったからである。世間的な評価は別にして、わかっている人はわかっているのだと。

この「あたりまえ」を人はできそうで、なかなかできない。「あたりまえの家庭」「あたりまえの生活」「あたりまえの自分」……。

この「あたりまえの自分」に成ることこそが、最高の自分なのである。そのあたりまえの自分は、あたりまえの家庭を築き、あたりまえの生活を送ることができる。もちろん、あたりまえの仕事をあたりまえにこなすこともできる。

さらに、言葉を変えていうならば、この羅列した「あたりまえ」とは、自然のまま、「天意」のままということである。それがすべての人にできれば、世の中を変革しようなどと思わなくても、ちゃんと正常に戻るのである。

「慈悲、心、愛、道、そんなものは説くべきものではない。ただればそこにある」

という「天声」が示すように、これが、「超宗」の真髄である。

他には、何もない。「天」は人類救済のかたまりである。だからこそ、自然の法則に沿った生活をやらせていただくだけである。あとは何もいらない。誤解されようと、大バカといわれようと、「天声」にしたがうだけである。

さて、ここで、最近出たよろこばしき「天声」をお伝えしよう。

「人類救済師特訓をれ。1997年1月6日よりスタートせよ。

おもいの定めは、1億円以上。

世界の目明き、一堂に会しての特訓。

自分の人生の使命をまっとうできる。人類救済が確実となる。

ひいては、世界の永遠の繁栄を約束する本物の救済師づくり。

貧乏人は固くお断り」

このご時勢に、なにを血迷った「天声」かと、昔の私ならば思ったことだろうが、いまの私は「また一歩、人類救済に近づいた」と、この「天声」をありがたく「天声ノート」に記させていただいた。

たしかに、常識では考えられない「天声」であろう。しかし、必要なときになったから出てきた「天声」なのである。その「天意」が、私には痛いほどわかるようになっている。そして、この「天声」によって「おもいを定めた人」こそ、本気で救済に立ちあがった真の意味での「人間法源」である。

誤解のないように、つけ加えておきたいが、ここに示された「貧乏人」とは、お金のない人を指すのではなく、いつもお金にこだわり、お金のことで苦しんでいる人のことをいう。そのようにお金に執着している人は、「人類救済師」の修行を受ける資格のないことを示しているのである。そのような人は、まず4泊5日の修行から入っていただきたいということなのである。

これまでの私の道のりを読んでこられた方ならば、この「天声」も自然の流れと受けとれるはずである。いつでも当時としては、意表を突くような、常識では考えられないことばかりの「天声」でありながら、ちゃんと答えを出してきたからである。

《 目次 》